2026年10月11日:公式の料金ページをもとに、使えるモデル(GPT-6 Astra など)と使える量の目安を更新しました。
「Codexって最近よく聞くけど、結局何ができるの?」と気になっている方に向けて、2026年10月時点の公式情報をもとに整理しました。
先に一言で答えると、Codex(読み方:コーデックス)は、OpenAIが提供する「作業を任せられるAI」です。質問に答えるだけでなく、コードを読んで理解し、ファイルを編集し、コマンドを実行しながら、頼んだ作業を進めてくれます。
私は30代、SIerで設計・構築を担当しているエンジニアです。正直に書くと、Codexはまだ使ったことがありません。一方で、よく比較されるClaude Code(Anthropic社のAIツール)は昨年から使い続けています。この記事では、Codexの情報は公式ドキュメントをもとにまとめ、似たツールを使っている立場から気をつけたい点を補足します。
この記事の結論
- Codexとは:OpenAIのAIエージェント。コードの理解・作成・修正・レビューなどを、指示に沿って進めてくれる
- 使える場所:デスクトップアプリ、ブラウザ(クラウド)、ターミナル(CLI)、開発ツールの拡張機能
- 料金:ChatGPTのプランに含まれる。無料プランでも一部使え、本格的に使うならPlus(月20ドル)から
- 向いている人:すでにChatGPTを使っていて、コードや設定ファイルを扱う作業を効率化したい人
- 注意点:出力が正しいとは限らない。仕様や設定値は必ず自分で確認する
Codexとは:OpenAIの「作業を任せられるAI」
Codexは、OpenAIが提供するAIエージェントです。公式ドキュメントでは、「目標やアイデア、タスクから始めて、必要な情報を集め、作業を実行し、役に立つ成果物を作る」ものと説明されています。
ChatGPTとの大きな違いは、会話だけで終わらず、実際の作業まで進められる点です。例えば「このエラーを直して」と頼むと、関係するファイルを読み、原因を探し、修正案を作るところまで進めます。
2021年の「Codex」とは別物
「Codex」という名前は、過去にも使われていました。
| 時期 | 中身 |
|---|---|
| 2021年ごろ | コードを生成するAIモデルの名前。GitHub Copilotの初期版などに使われた(現在は提供終了) |
| 2025年以降 | 作業を任せられるAIエージェント(現在のCodex) |
検索すると古い情報も出てくるので、記事の日付には注意してください。この記事で扱うのは、現在のCodexです。
Codexでできること
公式ドキュメントで紹介されている主な機能は、次のとおりです。
| できること | 具体例 |
|---|---|
| コードを読んで理解する | 初めて見るプログラムの構成や処理の流れを説明してもらう |
| 新しい機能やアプリを作る | 「こういう動きをするツールを作って」と頼む |
| 不具合を調べて直す | エラーの原因を探し、修正案を作ってもらう |
| コードレビュー | 変更内容の要約や、問題がありそうな箇所の指摘 |
| ファイルの操作 | 複数のファイルをまとめて編集する |
| 資料の作成 | 文書・表計算・プレゼン資料・PDFの作成や編集(プラグイン) |
| 計画を立てる | Plan mode で、作業の前に計画を立てて確認できる |
| そのほか | 音声での指示、画像の生成など |
エンジニアでなくても使える場面
最近のCodexは、コードだけでなく、パソコン上の作業全般を任せる使い方も紹介されています。たとえば次のような作業です。
- フォルダの中のファイルを、条件ごとに整理したり、名前をそろえたりする
- 表計算ファイルのデータを集計して、表やグラフにまとめる
- 複数の資料を読み比べて、違いを一覧にする
どれも、元のファイルを書き換える作業なので、最初はコピーしたファイルで試すのが安心です。
2026年8〜10月の主なアップデート(公式の更新履歴より)
OpenAIの公式の更新履歴(Changelog)と、週ごとの新機能の案内から、Codexに関係する主な変更をまとめました。
| 日付 | 内容 |
|---|---|
| 8月19日 | Codexのクラウドで、GitLabのプロジェクトとマージリクエストに対応(ベータ) |
| 8月25日 | Gmail・Slack・GitHubの出来事をきっかけに動く「予定された作業」に対応 |
| 8月25日 | ブラウザ拡張の対応が、Edge・Brave・Opera・Vivaldiに広がった |
| 9月5日 | 以前から廃止予定とされていた「Codex MCPサーバー」を削除 |
| 9月14日 | GPT-5.3-Codex-Sparkの提供を終了。GPT-5.5は10月14日に提供終了と発表 |
| 9月22日 | GPT-6 Sol と GPT-6 Luna を、Codexと ChatGPT Work に、より低いトークン単価で順次提供 |
| 9月29日 | GPT-6.1 Sol を公開。上位の Astra より低いコストで、複雑な作業向け |
| 9月28日〜10月2日の週 | 作った開発環境を公開して使い回せる「Cloud Environments」、GitHubのリポジトリを検査する「Codex Security Cloud」(研究プレビュー)、GPT-6 Astra の「Ultrafast Mode」(Pro 500ドルプランと対象のEnterprise・Eduのみ)など |
インフラエンジニア目線で気になるところ
- GitLab対応(ベータ):GitHubだけでなく、GitLabでコードを管理している現場でも使える可能性が広がった
- きっかけで動く作業:決まった時間だけでなく、通知などをきっかけに作業を始められる。運用の定型作業との相性が気になるところ
- 古いモデル・機能の提供終了:手順書や設定で古いモデル名・コマンドを使っている場合は、見直しが必要
※提供の範囲はプランやワークスペースの設定によって違います。仕事で使う場合は、会社の規則と、会社が契約したプランの範囲で使ってください。
使えるモデル(2026年10月時点)
公式の料金ページ(2026年10月11日確認)では、Plus・Businessで使えるモデルと、使える量の目安が次のように載っています。
| モデル | 位置づけ | Plusで使える量の目安(公式の表の数値) |
|---|---|---|
| GPT-6 Astra | いちばん上位のモデル | 5〜45(一定量まで。超えた分はクレジット) |
| GPT-6.1 Sol | 複雑な作業向け。Astraより低いコスト | 15〜160 |
| GPT-6 Sol | GPT-6.1 Sol の1つ前のバージョン | 15〜150 |
| GPT-6 Luna | 軽い作業向け。たくさん使える | 350〜3,000 |
| GPT-5.6 Sol・Luna | 1つ前の世代 | 10〜100/250〜2,000 |
数値の幅は、作業の重さによって変わります。GPT-6 Astra は、Pro(100ドル・200ドル)とBusiness(100ドル)では通常の利用枠に含まれ、Plusでは一定量まで使えます。定型的な作業は、軽いモデル(Lunaなど)に切り替えると、利用枠を長く使えると案内されています。
なお、これまでのモデル GPT-5.5 は、2026年10月14日に ChatGPT・Codex から提供終了になります(APIは対象外)。古い記事で「GPT-5.5で動く」と書かれていても、今後は別のモデルで動く点に注意してください。
ChatGPT Work との関係
ChatGPTの中で作業を任せる「ChatGPT Work」と Codex は、使用量(利用枠)を共有しています。ChatGPT Workをたくさん使うと、そのぶんCodexで使える量も減る、と考えておくと分かりやすいです。
使える場所と始め方
使える場所
| 使い方 | 特徴 |
|---|---|
| デスクトップアプリ | Mac・Windows・Linuxに対応。手元のファイルや、時間のかかる作業向け |
| ブラウザ(クラウド) | インストール不要。クラウド上で作業を進める |
| CLI(ターミナル) | 開発者向け。コマンドで操作する |
| 開発ツールの拡張機能 | コードエディタの中から使う |
始め方
必要なのは、ChatGPTのアカウントです。アプリを開いて、ChatGPTのアカウントでサインインすれば使い始められます。
ターミナル版(CLI)を使う場合は、公式の案内どおり、次のいずれかの方法で入れます。
- Mac・Linux:
curl -fsSL https://chatgpt.com/codex/install.sh | sh - npm:
npm install -g @openai/codex - Homebrew(Mac):
brew install --cask codex
インストール後は、ChatGPTのアカウントでサインインするのが推奨されています(APIキーでも使えますが、一部の機能が制限される場合があります)。
Codexの料金(2026年10月時点)
Codex単体の料金プランはなく、ChatGPTのプランに含まれています。
| プラン | 月額 | 向いている人 |
|---|---|---|
| Free | 無料 | まず触ってみたい人(利用できる量は限られる) |
| Go | 8ドル | 少しだけ使いたい人 |
| Plus | 20ドル | 個人で日常的に使いたい人 |
| Pro | 100・200・500ドルから選ぶ | 仕事で大量に使う人 |
| Business・Enterprise など | 契約内容による | チームや会社で使いたい場合 |
使える量は、使うモデルや作業の重さ、手元で動かすかクラウドで動かすかによって変わります。PlusやBusinessでは、5時間ごとに使える量の上限があります。足りない分は、ChatGPTのクレジットで追加できます。
APIキーで使う場合は、プランとは別に、APIの通常料金で課金されます。APIキーではクラウドの機能(GitHubのコードレビュー、Slack連携など)は使えません。
※料金・機能は変更されることがあります。最新の情報は公式サイトで確認してください。
インフラエンジニアにとっての使い道
ここからは、インフラ担当の立場から「こう使えそう」と考えている使い道です。私はCodexでは試していないので、あくまで想定として読んでください。
Terraform・Ansibleのたたき台づくり
「AWSでVPCとサブネットを作るTerraformのコード」「サーバーの初期設定をするAnsibleの手順」のように、よくある構成のたたき台を作らせる使い方です。ゼロから書くより、出てきたものを読んで直す方が早い場面は多いはずです。
変更内容のレビュー補助
terraform plan の結果のように、量が多くて読むのが大変な出力を要約させ、「何が変わるのか」「危なそうな変更はどこか」を整理させる使い方です。最終的な判断は人間が行う前提で、確認の抜け漏れを減らす助けになります。
運用スクリプトの作成
ログの集計、死活監視の通知、バックアップの自動化など、「あると便利だけど作る時間がない」スクリプトのたたき台づくりです。
学習の壁を下げる
「やりたいことはあるけど、書き方が分からない」ときに、動く例を作ってもらい、それを読んで理解する。手を動かしながら学びたい人に向いた使い方です。
Claude Codeを使っているSIerから見た注意点
Codexは使っていませんが、同じ種類のツールであるClaude Codeを使い続けて分かった注意点は、Codexにもそのまま当てはまると考えています。
1. もっともらしい間違いが混ざる
AIは、事実と違う内容を自信ありげに出してくることがあります(ハルシネーション)。私もClaude Codeで、存在しない仕様や、正しそうに見えて間違っている情報を何度も出されました。
特にインフラでは、間違った設定がそのまま障害やセキュリティ事故につながります。仕様・設定値・制約は、必ず公式ドキュメントで確認してから使うのが前提です。
2. 指示の出し方で結果が大きく変わる
目的・前提条件・出してほしい形を伝えるかどうかで、結果の質がかなり変わります。あいまいに頼むと、あいまいな答えが返ってきます。
3. 本番環境や機密情報の扱い
本番環境で直接コマンドを実行させたり、顧客情報や社内の機密情報を入力したりするのは避けるべきです。会社の業務で使う場合は、必ず社内のルールを確認してください。
4. 作業できる範囲(権限)を絞る
Codexのような「作業を任せられるAI」は、渡した権限の範囲でファイルを書き換えたり、コマンドを実行したりします。最初は、作業用のフォルダだけを渡し、変更の前に確認を求める設定にしておくと安心です。
Claude Codeとの違い
よく比較されるClaude Codeとの違いを、公式情報をもとにまとめます。
| 項目 | Codex | Claude Code |
|---|---|---|
| 提供元 | OpenAI | Anthropic |
| 料金 | ChatGPTのプランに含まれる(無料プランでも一部利用可) | Claudeの有料プランに含まれる(Pro:日本では税込み月22ドル〜。無料プランでは使えない) |
| 使える場所 | デスクトップアプリ、ブラウザ、CLI、開発ツールの拡張機能 | CLI、開発ツールの拡張機能、デスクトップアプリ、ブラウザ |
| 選び方の目安 | ChatGPTをすでに使っている人 | Claudeをすでに使っている人 |
どちらも「作業を任せられるAI」という点では同じ方向を向いています。すでに契約しているサービスに含まれる方から試すのが、追加の費用がかからず手軽です。
Claude Codeを実際に使って分かったこと(作業時間がどう変わったか、どんな失敗があったか)は、Claude CodeとCodexでSIerの仕事はどう変わる?に詳しく書いています。
よくある質問
Codexは無料で使えますか?
使えます。ChatGPTの無料プランでも、Codexを一部利用できます(2026年10月時点)。ただし使える量は限られるので、日常的に使うならPlus(月20ドル)以上が目安です。
Codexの読み方は?
「コーデックス」です。「コデックス」と書かれることもあります。
プログラミングができなくても使えますか?
使うこと自体はできます。日本語で指示すれば、コードを作ってくれます。ただし、出てきたものが正しいかを確かめられないと危険なので、自分で確認できる範囲から使い始めるのがおすすめです。
ChatGPTとは何が違うのですか?
ChatGPTが主に「会話で答える」のに対して、Codexは「ファイルを読み書きし、コマンドを実行しながら作業を進める」ことに特化しています。Codexは、ChatGPTのプランに含まれる機能の一つという位置づけです。
関連:Claude Opus 5.5・Sonnet 5.5・Haiku 5.5まとめ
まとめ
- Codexは、OpenAIが提供する「作業を任せられるAI」
- コードの理解・作成・修正・レビューなどを、指示に沿って進めてくれる
- デスクトップアプリ・ブラウザ・CLI・拡張機能から使え、ChatGPTのプランに含まれる
- インフラでは、Terraform・Ansibleのたたき台、変更内容の要約、運用スクリプト作りに使えそう
- ただし出力をうのみにせず、仕様や設定値は必ず自分で確認することが大前提
Codexを実際に試したら、その結果もこのブログで追記していきます。AIで仕事がどう変わるかについては、投資・副業・転職、どれを優先する?でも、自分の考えをまとめています。


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