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2026年10月:実際の転職活動の経験をもとに、転職や仕事の迷いに関する複数の記事を1つにまとめ、全面的に書き直しました。
「このままSIerで働き続けていいんだろうか」。仕事に慣れてきた頃に、そう考え始める人は多いと思います。
私は30代、SIerで10年弱働いているインフラエンジニアです。主にクラウドとインフラを担当していて、仕事ではAzureなどのクラウドを使っています。2025年の夏に、転職サービスを通じて声がかかった会社を1社だけ受けて、最終面接で落ちました。
この記事では、その経験をもとに、SIerからの転職を考え始めたときに整理したいこと、面接で気をつけたいこと、転職サービスの選び方、そして「今は残る」という判断についてまとめます。
この記事の結論
- 最初にやること:求人を見る前に、「何を変えたいか」と「何を守りたいか」を書き出す
- 面接の準備:応募先の製品・サービスを、実際に触れる範囲で触っておく(私はここで落ちた)
- 転職サービス:スカウト型は声がかかる楽さがある一方、準備はすべて自分でやる必要がある。手間を減らしたいなら、エージェント型との併用も考える
- 今は残るのもあり:成長できる余地があるなら、時期を決めて残るのも立派な判断
私の経歴と、転職活動の結果
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 年齢・経験 | 30代、SIer歴10年弱 |
| 担当分野 | クラウド・インフラ(業務で使うクラウドはAzureなど) |
| 資格 | クラウドの資格、基本情報技術者 |
| 転職活動の時期 | 2025年8月ごろ |
| 使った転職サービス | ビズリーチ(スカウト型) |
| 受けた会社 | 1社 |
| 結果 | 最終面接で不合格 |
| 今の判断 | 今の会社に残り、2027年秋以降の転職を考えている |
転職を考え始めたら、最初に整理したいこと
「何を変えたいか」と「何を守りたいか」を書き出す
転職を考え始めると、すぐに求人を見たくなります。でも、自分が何を求めているのかが決まらないまま求人を見ると、条件の良さそうな会社ばかりが気になって、判断がぶれやすくなります。
最初に、次の2つを書き出すのがおすすめです。
| 書き出すこと | 例 |
|---|---|
| 変えたいこと | 年収、扱う技術、働き方(出社・リモート)、仕事の進め方 |
| 守りたいこと | 家族との時間、今の年収以上、通勤時間、勤務地 |
特に家族がいる場合は、「守りたいこと」を先に決めておくと、条件が良く見える求人に振り回されにくくなります。
「逃げたい理由」と「行きたい理由」を分ける
転職を考える理由には、「今の環境から離れたい」という理由と、「新しい環境でこれをしたい」という理由があります。
離れたい理由だけで動くと、転職先でも同じ不満を抱えることがあります。面接でも、「なぜうちに来たいのか」は必ず聞かれます。行きたい理由を言葉にできるかどうかは、転職の判断にも、面接の準備にもつながります。
SIerの経験で、評価されやすいこと
「SIerの経験はほかの会社で通用しないのでは」と不安になる人もいますが、SIerで積んだ経験には、転職市場で評価されやすいものが多くあります。
| 評価されやすい経験 | インフラエンジニアの場合の例 |
|---|---|
| 設計・構築の経験 | サーバー・ネットワーク・クラウドの設計書を書き、構築した |
| リーダー・取りまとめの経験 | 小さなチームや作業の進み具合を管理した |
| 顧客との調整の経験 | 要件のすり合わせや、仕様変更の調整をした |
| 障害対応・運用の経験 | 障害の切り分け、原因の調査、再発防止策を考えた |
| セキュリティの知識 | アクセス権限の設計や、脆弱性への対応をした |
| 資格 | クラウドの資格、基本情報技術者など |
30代の転職では、特に「何の専門家か」と「人や作業をまとめた経験があるか」が見られやすいと言われます。自分の経験を、上の表のような言葉で整理しておくと、職務経歴書や面接で話しやすくなります。
経験を「伝わる形」に書き直す
職務経歴書では、担当した作業を並べるだけでなく、次の4つの順番で書くと伝わりやすくなります。
| 書くこと | 例(書き方の型) |
|---|---|
| 状況 | 「◯◯業界の顧客の、オンプレミスからクラウドへの移行案件で」 |
| 自分の役割 | 「インフラ担当として、設計から構築までを担当」 |
| やったこと | 「移行の手順を作り、切り替えの作業計画を立てた」 |
| 結果 | 「予定どおりに切り替えを終えた」「作業時間を◯割減らした」 |
※会社名・顧客名・案件の中身など、守秘義務にかかわる情報は書かないように注意してください。
最終面接で落ちて分かったこと
敗因は「その会社の製品の知見がなかった」こと
私が受けた会社では、最終面接まで進みました。それでも落ちた理由を振り返ると、その会社の製品についての知見がなかったことが大きかったと思っています。
インフラやクラウドの経験はあっても、「入社したらこの製品で何ができるか」「お客さんにどう使ってもらうか」を、自分の言葉で具体的に話せませんでした。
振り返って、準備しておけばよかったこと
振り返ると、次のことを準備しておけばよかったと思います。
- 応募先の製品・サービスを、触れる範囲で触っておく:無料版や試用版、公開されているドキュメントやデモがあれば、実際に使ってみる
- 自分の経験と、応募先の製品をつなげて話せるようにする:「今の仕事のこの経験が、この製品のこういう場面で生きる」と具体的に言えるようにする
- 「なぜこの会社なのか」を、製品や事業の言葉で説明できるようにする
SIerでの経験は、幅広い技術や顧客とのやり取りの経験として評価されやすい一方で、特定の製品や事業への深い理解は、自分で準備しないと身につきません。最終面接に近づくほど、「この会社で何をしたいか」の具体さが問われると感じました。
インフラエンジニアとして、何をどの順番で身につければいいかは、インフラエンジニアの市場価値を上げるには?にまとめています。
転職サービスの選び方
スカウト型を使ってみた感想
私が使ったビズリーチは、登録したプロフィールを見た企業などから声がかかる「スカウト型」のサービスです。
使ってみた感想は、次のとおりです。
- 良かった点:会社から直接声がかかるので、自分では見つけられなかった会社と出会えた。声がかかったのは、コンサル・外資系・大手SIerが多かった
- 大変だった点:応募してからの準備や日程の調整などを、自分で全部やる必要があり、面倒だった
仕事と子育てをしながらだと、自分で全部やるのは正直面倒でした。
転職サービスの種類と特徴
転職サービスには、大きく分けて次の3種類があります。
| 種類 | 特徴 | 向いている人 |
|---|---|---|
| 求人サイト | 自分で求人を探して応募する | 自分のペースで探したい人 |
| スカウト型 | プロフィールを見た企業などから声がかかる | 自分の市場価値を知りたい人、良い話があれば考えたい人 |
| エージェント型 | 担当者が求人の紹介や日程の調整、面接対策などを手伝う | 忙しくて手間を減らしたい人、初めて転職する人 |
どれか1つに絞る必要はありません。私のように「自分で全部やるのは大変」と感じる人は、スカウト型で声がかかるのを待ちながら、エージェント型で準備の手間を減らす、という使い方も考えられます。
転職するか迷ったときの考え方
疲れているときは、大きな判断をしない
「辞めたい」という気持ちが強いときほど、焦って決めがちです。疲れているときは視野が狭くなりやすいので、転職のような大きな判断は、少し休んで余裕があるときにしましょう。
今の会社に残るのも、立派な判断
私が今の会社に残っているのは、まだ成長できる余地があると感じているからです。
転職しないことは、何もしていないことではありません。今の環境で経験を積み、次に転職するときの武器を増やす期間にできます。
「いつまでに決めるか」を決めておく
残ると決めた場合も、ただ先延ばしにするのではなく、時期を決めておくのがおすすめです。私は、2027年の秋以降に転職できればと考えています。それまでは、今の会社で経験を積むつもりです。
時期を決めておくと、「いつか転職しないと」と毎日モヤモヤ考え続けることが減ります。判断を楽にする考え方は、決められない・優柔不断がつらい人へにもまとめています。
SIerからの主な転職先
SIerのインフラエンジニアの転職先としては、一般的に次のような方向があります。
| 転職先 | 特徴 |
|---|---|
| 事業会社の社内SE・情報システム部門 | 自社のシステムに長く関われる |
| ITコンサルタント | 顧客の課題を整理し、ITでどう解決するかを提案する。上流の経験が生きやすい |
| クラウド・ソフトウェアを提供する会社 | 製品の知識を深め、お客さんに提案する仕事などがある |
| Web系企業のインフラ担当 | クラウドや自動化の技術を使う機会が多い |
| 別のSIer | 今の経験をそのまま生かしやすい |
| フリーランス | 働き方の自由度は高いが、収入は案件次第 |
どの方向が合うかは、最初に書き出した「変えたいこと」と「守りたいこと」で決まります。
社内SEを目指すなら、1人で準備しない方がいい
私が転職活動で失敗した理由を振り返ると、大きく2つありました。
- 応募から面接の準備まで、全部1人でやるのが大変だった
- 応募先の製品や事業について、理解が足りないまま最終面接を迎えた
エージェント型の転職サービスなら、担当者が求人の紹介や面接対策を手伝ってくれます。企業ごとの情報や、面接で見られやすいポイントを事前に聞けていれば、私のような「準備不足のまま最終面接」は防ぎやすかったはずです。
社内SEに絞るなら「社内SE転職ナビ」
社内SEへの転職を考えているなら、社内SEの求人を中心に扱う「社内SE転職ナビ」が候補になります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 扱う求人 | 社内SE・自社開発・情報システム部門の求人が中心 |
| 料金 | 登録から入社まで、すべて無料 |
| 相談の方法 | オンライン・対面。平日は20時半まで、土曜日も対応 |
| サポート | 求人の紹介、書類の添削、面接対策、年収の交渉など |
| 主な地域 | 関東・関西・北海道 |
※公式サイトと広告主の案内をもとにまとめています(2026年10月時点)。
平日の仕事終わりや土曜日にも相談できるので、仕事や子育てで時間が取りにくい人でも使いやすいと思います。
こんな人に向いています
- SIerで客先常駐が続いていて、自社のシステムに腰を落ち着けて関わりたい
- 転職の準備を1人で全部やるのは大変だと感じている(私がまさにそうでした)
- 自分の経験で、どんな社内SEの求人があるのかを知りたい
私自身はまだ使ったことがありません。ただ、相談は無料なので、すぐに転職するつもりがなくても、今の自分の経験でどんな求人があるかを聞いてみるだけでも、次の一手を考える材料になると思います。
▶ 自社で腰を落ち着けて仕事がしたい方は【社内SE転職ナビ】へ![]()
よくある質問
SIerから転職するなら、何年目がいいですか?
一概には言えません。経験年数より、「何ができるか」を具体的に説明できるかの方が大事だと感じています。私の場合は10年弱の経験があり、経験を積んだ実感はある一方、応募先の製品への理解が足りずに落ちました。
30代からでも、SIerから転職できますか?
できます。30代は、専門分野の経験やリーダーの経験が評価されやすい時期でもあります。ただ、20代よりも「何ができるか」を具体的に説明できることが求められます。上の「評価されやすい経験」の表を使って、自分の経験を整理してみてください。
1社だけ受けるのはアリですか?
私は1社だけ受けましたが、落ちたときに比べる材料がありませんでした。本気で転職するなら、複数の会社を受けて比較する方が判断しやすいと思います。
転職するか、今の会社に残るか決められません。
まず「何を変えたいか」「何を守りたいか」を書き出してみてください。今の会社で変えたいことが実現できそうなら、時期を決めて残るのも1つの選択です。お金や副業も含めた優先順位は、投資・副業・転職、どれを優先する?にまとめています。
関連:社内SEとSIerの違い
まとめ
- 転職を考え始めたら、求人を見る前に「変えたいこと」「守りたいこと」を書き出す
- 「逃げたい理由」だけでなく、「行きたい理由」を言葉にする
- 私は最終面接で落ちた。敗因は、応募先の製品の知見がなかったこと。応募先の製品は触れる範囲で触っておく
- スカウト型は声がかかる楽さがある一方、準備は自分で全部やる必要がある。手間を減らしたいならエージェント型も検討する
- 成長の余地があるなら、時期を決めて残るのも立派な判断
社内SEへの転職を考えているなら、まずは無料で相談して、今の自分の経験でどんな求人があるかを知るところから始めてみてください。
▶ 自社で腰を落ち着けて仕事がしたい方は【社内SE転職ナビ】へ![]()
私は今の会社で経験を積みながら、2027年秋以降の転職を考えています。AIでSIerの仕事がどう変わるかについては、Claude CodeとCodexでSIerの仕事はどう変わる?にまとめています。


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