2026年10月:新NISAの始め方・不安に関する複数の記事を1つにまとめ、全面的に書き直しました。
「新NISAはやった方がいいと聞くけど、損をするのが怖い」「何から始めればいいか分からない」。そう感じて、なかなか始められない人は多いと思います。
私は30代の会社員で、妻と小さい子どもとの3人暮らし、住宅ローンもあります。旧制度のつみたてNISAから積み立てを続けていて、今は新NISAで毎月15万円を積み立てています。始めた頃は少額でしたが、少しずつ金額を増やしてきました。
先に結論を書くと、新NISAで大事なのは、始める前に「生活の土台」を確認し、迷わないためのルールを先に決めておくことです。この記事では、始める前に確認したいことと、私が決めている3つのルールをまとめます。
この記事の結論
- 始める前に:生活防衛資金(いざという時のお金)を確保し、投資は余裕資金で
- ルール1:積立額は家計から逆算して固定する
- ルール2:商品は1つに絞って、変えない
- ルール3:値動きを見るのは月1回まで
- 怖いなら:少額から始めるか、期限を決めて「今は始めない」でもいい
私の新NISAの中身
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 投資歴 | 約5年(旧制度のつみたてNISAから) |
| 証券会社 | 楽天証券 |
| 商品 | eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)の1本だけ |
| つみたて投資枠 | 毎月10万円(楽天カードのクレジット決済) |
| 成長投資枠 | 毎月5万円(楽天ペイ残高で決済) |
| 値動きの確認 | 月1回までと決めている(つい見てしまう日も多い) |
証券会社を選んだ理由や、楽天証券とSBI証券の違いは、楽天証券とSBI証券を比較にまとめています。
新NISAの基本(2026年10月時点)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 年間の投資枠 | つみたて投資枠 年120万円、成長投資枠 年240万円(合計 年360万円) |
| 一生で使える枠 | 1,800万円(うち成長投資枠は1,200万円まで) |
| 非課税で持てる期間 | 無期限 |
| 口座 | 1人1口座(金融機関の変更は年単位でできる) |
| 売った時の枠 | 売った分の枠(買った時の金額分)は、翌年に復活する |
利益に税金がかからないのが、新NISAの一番のメリットです。ただし、投資である以上、元本は保証されていません。値下がりして、投資したお金より減ることもあります。
始める前に確認したいこと
1. 生活防衛資金はあるか
投資を始める前に、病気や失業など、いざという時に使えるお金(生活防衛資金)を確保しておくことが大切です。私の場合は、生活費の3か月分くらいを投資とは別に置いています。
いざという時のお金がないまま投資をすると、値下がりした時に売らざるを得なくなり、損が確定してしまうことがあります。生活防衛資金の考え方は、貯金と投資、どっちが先?で詳しく書いています。
2. 投資するのは「なくなっても生活が困らないお金」か
近いうちに使う予定のあるお金(教育費、車の買い替え、住宅の頭金など)は、投資に回さない方が安心です。投資は、数年以上使わないお金で行うのが基本です。
3. どこで口座を開くか
普段使っているクレジットカードやポイントに合わせて選ぶと、管理が楽になります。
4. すでにNISA口座を持っていないか
NISA口座は1人1口座です。昔、銀行の窓口などで作ったことがあるか分からない場合は、申し込む前に確認しておきましょう。新しく申し込んだ金融機関から「すでに口座がある」と連絡が来ることもあります。心当たりがある場合は、口座を作ったかもしれない金融機関に問い合わせるのが確実です。
口座を開いて、積立を始めるまでの流れ
| 手順 | やること | ポイント |
|---|---|---|
| 1 | 金融機関を選ぶ | 普段使っているカード・ポイント・銀行に合わせる |
| 2 | 証券口座とNISA口座を申し込む | マイナンバーカード(または通知カード+本人確認書類)を用意する。スマホで申し込める金融機関が多い |
| 3 | 口座開設の完了を待つ | NISA口座は税務署の確認があるので、使えるまで数日〜数週間かかることがある |
| 4 | 入金方法・決済方法を決める | クレジットカード積立にするなら、カードを登録する |
| 5 | 商品と金額を決めて、積立を設定する | 「つみたて投資枠」か「成長投資枠」かを選ぶ |
口座ができるまで少し時間がかかるので、迷っている間に申し込みだけ済ませておく、というのも1つの方法です。
株やETFを買う人は「配当の受け取り方」に注意
成長投資枠で日本の株やETFを買う場合、配当金を非課税にするには、配当の受け取り方を「株式数比例配分方式」(証券口座で受け取る方法)にしておく必要があります。銀行口座で受け取る方法などにしていると、NISA口座でも配当に税金がかかります。投資信託だけを積み立てる場合は、気にしなくて大丈夫です。
迷わず続けるために決めた3つのルール
ルール1:積立額は、家計から逆算して固定する
「いくら投資するか」を毎月考えるのは疲れます。生活費と生活防衛資金を確保したうえで、無理なく出せる額を決め、毎月同じ額を自動で積み立てるようにしています。
金額を増やすのは、家計に余裕ができた時だけ。私も最初は少額から始めて、少しずつ増やしてきました。
ルール2:商品は1つに絞って、変えない
「全世界株式と米国株式、どっちがいいか」「もっとリターンの高い商品があるかも」と考え始めると、終わりがありません。
私は、S&P500に連動するインデックスファンドの1本に絞って、変えないと決めています。これが最善かどうかは分かりませんが、「変えない」と決めたことで、商品選びで迷う時間がなくなりました。
ルール3:値動きを見るのは月1回まで
私は投資を始めた頃、毎日のように相場を確認して、少し下がるたびに不安になっていました。そこで「値動きを見るのは月1回まで」と決めました。
正直に書くと、今でもつい見てしまう日は多いです。それでも、ルールを決めておくと「見ても何もしない」と思い出せます。長期の積立では、日々の値動きを見ても、やることは変わりません。完璧に守れなくても、決めておくだけで、気持ちの揺れは小さくなります。
新NISAが怖いと感じる人へ
怖いと感じるのは自然なこと
人は、得をする喜びより、損をする痛みを大きく感じやすいと言われています。投資が怖いと感じるのは、自然な反応です。
怖さを小さくする方法
- 少額から始める:月数千円からでも積み立てはできます。値動きに慣れてから、金額を増やせば十分です
- 値動きを見すぎない:毎日見るほど、不安は大きくなりやすいです
- SNSの投資情報から距離を置く:「今が買い時」「暴落が来る」といった情報は、不安や焦りをあおりがちです
「今は始めない」も、期限つきなら立派な判断
生活防衛資金がない、家計に余裕がない、不安がどうしても強い。そんな時は、無理に始めなくても大丈夫です。
ただし、ただの先延ばしにしないために、「生活防衛資金が貯まったら始める」「半年後にもう一度考える」のように、いつ判断し直すかを決めておくのがおすすめです。
投資をしているのに落ち着かない時は
始めた後に「下がったらどうしよう」と落ち着かなくなる場合は、次の2つを見直してみてください。
- 値動きを見る回数を減らす(私も月1回までと決めています。守れない日もありますが、見ても何もしないと決めています)
- 積立額が多すぎないか確認する:値下がりで眠れないほど不安なら、金額が今の自分に合っていない可能性があります
よくある質問
新NISAは今すぐ始めるべきですか?
生活防衛資金があり、数年以上使わないお金があるなら、早く始めるほど積み立てる期間を長く取れます。一方、生活の土台が整っていないなら、先に土台を作る方が安心です。
途中で売ったら、枠はどうなりますか?
売った分の枠は、翌年に復活します。復活するのは、売った時の金額ではなく、買った時の金額(取得価額)の分です。売った年のうちは枠は戻らないので、その年に使える枠は増えません。また、年間の投資枠(360万円)の上限も変わりません。
旧制度のつみたてNISAで買ったものはどうなりますか?
旧制度で買った分は、新NISAとは別の枠で、旧制度の非課税期間のまま持ち続けられます。新NISAの枠には影響しません。
楽天証券とSBI証券、どっちで始めるのがいいですか?
大きな差はありません。普段使っているカードやポイントで選ぶのがおすすめです。詳しくは楽天証券とSBI証券を比較をご覧ください。
関連:iDeCoの掛金上限が2026年12月から月6.2万円に
まとめ
- 新NISAを始める前に、生活防衛資金を確保し、投資は余裕資金で行う
- ルール1:積立額は家計から逆算して固定する
- ルール2:商品は1つに絞って、変えない
- ルール3:値動きを見るのは月1回まで
- 怖いなら少額から。始めない場合も、いつ判断し直すかを決めておく
私は旧制度のつみたてNISAから約5年、積み立てを続けてきました。完璧な正解を探すより、「決めて、続ける」ことの方が大事だと感じています。
※この記事は特定の金融商品の購入をすすめるものではありません。投資は、ご自身の判断と責任で行ってください。


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