「Claude Codeが便利だと聞くけど、何から始めればいいか分からない」。そんな人に向けて、インストールから最初の依頼まで、Claude Codeの基本的な使い方をまとめました。
私は30代、SIerで設計・構築を担当しているインフラエンジニアです。昨年から、Claude Code(Anthropic社のAIツール)をProプランで個人的に使い続けていて、だいたい週に3回ほど使っています。主な使い道は、案の検討や、技術的な大枠(全体像)づくりです。
使ってみて一番変わったのは、案の検討や大枠づくりに2日かかっていた作業が、2時間ほどで終わるようになったことです。一方で、頼み方によって精度がかなり変わることや、もっともらしい間違いが混ざることも実感しています。
この記事では、公式ドキュメントの手順に沿って基本の使い方を説明しつつ、使い続けて分かったコツと注意点も紹介します。
この記事の結論
- 必要なもの:Claudeの有料プラン(Pro:税込み月22ドル〜)と、ターミナル(黒い画面)
- 始め方:インストール →
claudeで起動 → ブラウザでログイン → 日本語で頼むだけ - 精度を上げるコツ:目的・前提・出してほしい形を伝え、作業を小さく分けて頼む
- 注意点:もっともらしい間違いが混ざる。仕様や設定値は必ず自分で確認する
Claude Codeとは
Claude Codeは、Anthropic社が提供するAIツールです。公式ドキュメントでは、「コードを読み、ファイルを編集し、コマンドを実行し、開発ツールと連携する、エージェント型のコーディングツール」と説明されています。
ChatGPTのような会話型のAIとの大きな違いは、手元のファイルを読んだり書いたりしながら、作業を進めてくれる点です。「このフォルダの構成を説明して」「この手順書のたたき台を作って」と頼むと、関係するファイルを読んで、実際に作業まで進めてくれます。
使える場所
| 使い方 | 特徴 |
|---|---|
| ターミナル(CLI) | 一番基本の使い方。この記事ではこれを説明します |
| VS Code・JetBrainsなどの開発ツール | エディタの中で、変更内容を見ながら使える |
| デスクトップアプリ | ターミナルを使わずに使える |
| ブラウザ | インストール不要で使える |
料金(2026年10月時点)
| プラン | 月額(日本の表示・消費税10%込み) | Claude Code |
|---|---|---|
| Free | 無料 | 使えない |
| Pro | 22ドル(年払いなら月18ドル相当・年220ドル) | 使える |
| Max | 110ドルから(Proの5倍か20倍の使用量) | 使える(使える量が多い) |
※公式の料金ページ(日本向け)の表示です。税抜きでは、Proは月20ドル、Maxは100ドルからです。
まず試すなら、Proプランで十分です。私もProプランで使っています。使う量が多くなって制限が気になるようになったら、Maxプランを検討すればいいと思います。
※料金は変わることがあるので、最新の情報は公式サイトで確認してください。
Claude Codeの始め方
1. インストールする
ターミナル(Macなら「ターミナル」アプリ)を開いて、公式の手順どおりにインストールします。
- Mac・Linux:
curl -fsSL https://claude.ai/install.sh | bash - Macで Homebrew を使う場合:
brew install --cask claude-code - Windows(PowerShell):
irm https://claude.ai/install.ps1 | iex
インストールが終わったら、新しいターミナルを開いて claude --version を実行します。バージョンの番号が表示されれば成功です。
「claude が見つからない」と表示される場合は、インストール先がまだ PATH(コマンドを探す場所)に入っていません。新しいターミナルを開き直しても直らない時は、公式ドキュメントの「PATH を修正する」の手順を確認してください。
2. 起動してログインする
作業したいフォルダに移動して、claude と入力します。
初めて起動すると、ログインを求められます。表示に従ってブラウザでClaudeのアカウントにログインすれば、次回からはログイン不要です。
3. 最初の依頼をしてみる
起動したら、日本語で話しかけるだけです。最初は、次のような「読ませて説明させる」依頼から始めると、Claude Codeの動き方がつかみやすいです。
- 「このフォルダには何が入っている?」
- 「このフォルダの構成を説明して」
- 「このファイルは何をしているか、初心者向けに説明して」
公式ドキュメントでも、いきなり作業を頼むより、まずClaude Codeに中身を理解させてから頼むことがすすめられています。
4. 作業を頼んでみる
慣れてきたら、作業を頼んでみます。ファイルを変更する前に確認を求められた場合は、内容を見てから許可します。
確認を求めるかどうか(自動でどこまで進めるか)は、Shift+Tab で切り替えられます。最初のうちは、変更内容を確認しながら進めるのがおすすめです。
よく使うコマンド
| コマンド | できること |
|---|---|
claude |
Claude Codeを起動する |
claude "頼みたいこと" |
最初の依頼をつけて起動する |
claude -c |
このフォルダで、前回の会話の続きから始める |
claude -r |
過去の会話を選んで再開する |
/help |
使えるコマンドを表示する |
/clear |
会話の履歴を消す(話題を変える時に使う) |
/exit |
終了する |
Shift+Tab |
確認のしかた(モード)を切り替える |
入力欄で / を打つと、使えるコマンドの一覧が表示されます。
CLAUDE.md で「いつものルール」を伝える
フォルダの一番上に CLAUDE.md というファイルを置くと、Claude Codeが起動するたびに読み込んでくれます。「回答は日本語で」「この表記ルールを守って」のような、毎回伝えたいことを書いておくと便利です。
最初は /init と入力すると、フォルダの中身を読んで、CLAUDE.md のたたき台を作ってくれます。書きすぎると読み込む量が増えるので、毎回必ず守ってほしいことだけに絞るのがコツです。
Plan Mode で「先に計画を立てさせる」
Shift+Tab でモードを切り替えると、「Plan Mode」にできます。Plan Mode では、Claude Codeはファイルを変更せずに、調べて計画を立てるところまでを行います。
大きな作業を頼む時は、まず Plan Mode で計画を出させ、内容を確認してから作業に進むと、思っていたのと違う変更をされることが減ります。
会話が長くなったら、整理する
Claude Codeが一度に覚えておける量(コンテキスト)には限りがあります。会話が長くなると、前の指示を忘れたり、精度が落ちたりすることがあります。
| コマンド | 使う場面 |
|---|---|
/clear |
別の話題に移る時。会話をリセットする |
/compact |
同じ作業を続けたいが、会話が長くなった時。これまでの内容を要約して軽くする |
/rewind(または Esc を2回) |
前の時点に戻りたい時。会話やファイルの変更を巻き戻せる |
精度を上げる頼み方のコツ
使い続けて一番感じているのは、頼み方によって、結果の質がかなり変わるということです。
1. 目的・前提・出してほしい形を伝える
| 伝えること | 例 |
|---|---|
| 目的 | 「新しい構成を検討するための、比較の材料がほしい」 |
| 前提・制約 | 「今使っているクラウドが前提」「予算は月◯円以内」 |
| 出してほしい形 | 「選択肢を3つ、表で。長所と短所を1行ずつ」 |
あいまいに頼むと、あいまいな答えが返ってきます。公式ドキュメントでも、「バグを直して」ではなく、「どんな時に、どんな問題が起きているか」まで具体的に伝えることがすすめられています。
2. 作業を小さく分けて頼む
大きな作業を一度に頼むより、「まず選択肢を出して」「次にこの案の骨組みを作って」のように、段階に分けて頼む方がうまくいきます。
3. 「たたき台」を作らせて、自分で仕上げる
私の場合、案の検討や大枠づくりでは、次のような流れで使っています。
- 選択肢を洗い出してもらう
- それぞれの長所と短所を整理してもらう
- 全体の骨組み(たたき台)を作ってもらう
- 仕様や前提が正しいかを、自分で確認して仕上げる
この流れで、以前は2日かかっていた作業が、2時間ほどでたたき台までたどり着けるようになりました。
使う前に知っておきたい注意点
もっともらしい間違いが混ざる
AIは、事実と違う内容を自信ありげに出してくることがあります(ハルシネーション)。私も、存在しない仕様や、正しそうに見えて間違っている情報を何度も出されました。
だから私は、仕様に関わる部分は必ず自分で確認するようにしています。製品の仕様・設定値・制約など、間違えると困る部分は、公式ドキュメントなどで裏を取ってから使います。
会社の情報を入力しない
会社の仕事で使う場合は、必ず社内のルールを確認してください。多くの会社では、顧客情報や社内の機密情報を外部のAIサービスに入力することが制限されています。私は個人で契約し、個人の範囲で使っています。
頼りすぎると、確認できなくなる
AIが作ったものを確かめるには、自分にもある程度の知識が必要です。確認できない分野でAIに頼りきるのは危険なので、最初は自分が分かる分野から使い始めるのがおすすめです。
よくある質問
Claude Codeは無料で使えますか?
使えません。Claudeの有料プラン(Pro:税込み月22ドル〜)か、開発者向けのAPI(Claude Console)の契約が必要です(2026年10月時点)。
ターミナルを使ったことがなくても大丈夫ですか?
公式ドキュメントに、ターミナルの開き方から説明したガイドがあります。どうしてもターミナルが不安なら、デスクトップアプリやブラウザ版から試す方法もあります。
プログラミングができなくても使えますか?
使うこと自体はできます。日本語で頼めば、ファイルの作成や説明をしてくれます。ただし、出てきたものが正しいかを確かめられないと危険なので、まずは自分で確認できる範囲から使ってみてください。
ChatGPTとはどう使い分ければいいですか?
私は、スマホでのちょっとした調べものや相談にはChatGPT、正確さが必要なものや、まとまった作業にはClaude Codeを使っています。ChatGPTの使い方は、ChatGPTで効率化できない理由にまとめています。
Codexとは何が違いますか?
Codex(OpenAI社のAIツール)も、作業を任せられるAIという点では同じ種類のツールです。違いは、Codexとは?で整理しています。
関連:Claude Opus 5.5・Sonnet 5.5・Haiku 5.5まとめ|どれを使えばいい?
まとめ
- Claude Codeは、ファイルを読み書きしながら作業を進めてくれるAIツール
- 使うには、Claudeの有料プラン(Pro:税込み月22ドル〜)が必要
- 始め方は、インストール →
claudeで起動 → ブラウザでログイン → 日本語で頼む - 精度を上げるには、目的・前提・出してほしい形を伝え、作業を小さく分けて頼む
- もっともらしい間違いが混ざるので、仕様や設定値は必ず自分で確認する
Claude Codeを使い続けて、仕事の進め方がどう変わったかは、Claude CodeとCodexでSIerの仕事はどう変わる?にまとめています。

