在職中の転職活動の進め方|仕事と家庭があっても続けられるスケジュールと、会社に迷惑をかけない注意点

在職中の転職活動の進め方 仕事・キャリア

「転職したいけれど、今の仕事を辞めてから探すのは不安」「でも、働きながらだと時間がない」。転職を考え始めた人の多くが、ここで迷うと思います。

私は30代、SIerで10年弱、クラウドやインフラを担当しています。2025年の夏に、在職中のまま1社だけ転職活動をして、最終面接まで進みました(結果は不合格でした)。そのときはスカウト型のサービス(ビズリーチ)を使いました。

この記事では、在職中に転職活動を進める方法を、スケジュールの例と注意点つきで整理します。

この記事の結論

  • 体調に問題がなければ、在職中に進める方が、収入が途切れず焦らずに済む
  • 期間は、準備から内定まで数か月ほどを見ておく
  • 平日は「書類と情報収集」、面接は「有給休暇や時間休」などで調整する
  • 会社の情報を書類や面接で話しすぎない、会社のパソコンやメールを使わない

在職中と退職後、どちらで転職活動をするか

項目 在職中に転職活動 退職してから転職活動
収入 途切れない 途切れる(失業給付には条件や待機期間がある)
時間 少ない たくさん使える
気持ち 「決まらなくても今の仕事がある」ので焦りにくい 「早く決めないと」と焦りやすい
面接の日程 調整が大変 合わせやすい
入社日 退職の手続きが必要なので、すぐには入社できない すぐ入社できる

心や体の不調で働き続けるのがつらい場合は、休むことを優先してください。そうでなければ、在職中に進める方が、収入面でも気持ちの面でも余裕を持ちやすいと言われます。

転職活動の流れと期間の目安

段階 やること 期間の目安
準備 転職の目的を整理、職務経歴書を作る、転職サービスに登録 2〜4週間
応募 求人を探す、応募する 2〜4週間
選考 書類選考、面接(2〜3回が多い) 1〜2か月
内定・退職 条件の確認、退職の申し出、引き継ぎ 1〜2か月

全体では、3〜6か月ほどを見ておくと安心です。会社の就業規則で、退職の申し出の期限(「1か月前まで」など)が決まっていることも多いので、確認しておきましょう。

平日と週末での進め方の例

働きながら進めるなら、作業を「平日にできること」と「まとまった時間が必要なこと」に分けると続けやすくなります。

いつ やること 時間の目安
平日の夜 求人やスカウトの確認、企業の情報収集、職務経歴書を少しずつ直す 30分〜1時間
週末 職務経歴書をまとめて作る、応募先の製品やサービスを調べる、面接の準備 2〜3時間
面接の日 有給休暇、時間単位の休暇、昼休みや業務後のオンライン面接などで調整 —

家庭がある場合は、家族の時間を削りすぎない範囲で計画を立てることも大切です。

サービスの使い分けで、手間を減らす

在職中は時間が限られるので、転職サービスの使い方も工夫したいところです。

サービス 良いところ 在職中に気になるところ
スカウト型 企業やヘッドハンターから声がかかる。待つだけで市場の反応が分かる 書類の準備や日程調整、面接の対策は基本的に自分でやる
転職エージェント 求人の紹介、日程調整、書類や面接の対策を手伝ってもらえる 担当者との面談の時間が必要。連絡が多いこともある

私はスカウト型だけで動きましたが、企業から直接声がかかるのは良かった一方で、準備をすべて自分でやるのが面倒だったのが正直なところです。時間が限られる在職中こそ、日程調整などを手伝ってもらえるエージェントを組み合わせる価値は大きいと思います。違いは転職エージェントとスカウト型の違い、選び方はインフラエンジニアの転職エージェントの選び方にまとめています。

1週間のスケジュールの例

仕事と家庭がある場合の、無理のない進め方の一例です。

曜日 やること 時間の目安
月・水 求人やスカウトの確認、気になる求人のメモ 夜に20〜30分
火・木 職務経歴書の手直し、応募書類の準備 夜に30分
金 休む(疲れがたまりやすい日は何もしない) —
土・日 応募、面接の準備(企業研究・想定質問への答え) 1〜2時間

面接は平日の日中に入ることが多いので、有給休暇や時間単位の休暇を使えるか、早めに確認しておきましょう。オンライン面接の場合も、業務時間中に会社の端末や会議室を使うのは避けます。

応募の数と進め方の目安

進め方 メリット 注意点
1社ずつ受ける 準備に集中できる 時間がかかる。落ちたときの気持ちの負担が大きい
数社を並行して受ける 比べながら決められる 日程調整が大変。在職中は数社までが現実的

私は在職中に1社だけ受けて、最終面接で落ちました。在職中は時間が限られるので、何社受けるかは、準備にかけられる時間から逆算して決めるのがおすすめです。

会社に迷惑をかけない・知られないための注意点

  • 会社のパソコン・メール・チャットを使わない:転職活動の連絡は、個人の端末とメールで
  • 勤務時間中に転職活動をしない:面接は休暇や業務時間外に調整する
  • 書類や面接で、会社の情報を話しすぎない:お客さんの名前、社内の事情、未公開の情報は出さない(書き方はインフラエンジニアの職務経歴書の書き方)
  • 社内の人に話さない:内定が出て、退職を申し出るまでは話さない方が安全
  • スカウト型サービスの「ブロック設定」を使う:今の会社や関係会社に、自分の登録情報が見えないように設定できるサービスが多い

面接で聞かれやすいこと

在職中の転職活動では、次のような質問をよく聞かれます。答えを準備しておきましょう。

質問 準備のポイント
なぜ転職したいのか 今の会社の不満ではなく、次にやりたいことを中心に話す
なぜこの会社なのか 応募先の製品・サービスと、自分の経験のつながりを話す
いつから入社できるか 就業規則の退職の期限と、引き継ぎの期間を考えて答える

私が最終面接で落ちた理由は、応募先の製品についての知見が足りなかったことだと考えています。「なぜこの会社なのか」は、特に準備しておきたいところです(詳しくは最終面接で落ちる理由と対策)。

在職中の転職活動チェックリスト

  • [ ] 転職の目的を一言で言える
  • [ ] 職務経歴書を作った
  • [ ] 就業規則で、退職の申し出の期限を確認した
  • [ ] 転職活動の連絡は、個人の端末とメールにしている
  • [ ] スカウト型サービスで、今の会社をブロックした
  • [ ] 面接に使える休暇の取り方を確認した
  • [ ] 応募先の製品・サービスを調べた

内定から退職までの手順

  1. 内定の条件(年収、勤務地、働き方、入社日)を書面で確認する
  2. 就業規則で、退職の申し出の期限を確認する
  3. 直属の上司に、退職の意思を直接伝える(メールだけで済ませない)
  4. 退職日と、引き継ぎの計画を決める
  5. 引き継ぎの資料を作り、後任に引き継ぐ
  6. 有給休暇の残りの使い方を相談する

立つ鳥跡を濁さず、という言葉のとおり、引き継ぎを丁寧にしておくと、気持ちよく次の会社に移れます。

よくある質問

在職中の転職活動は、会社に知られますか?

自分から話したり、会社の端末を使ったりしなければ、知られることは少ないと言われます。スカウト型サービスでは、企業ブロックの設定も活用しましょう。

面接の時間が取れません

最近はオンライン面接や、平日夜の面接に対応している企業もあります。転職エージェントを使うと、日程調整を任せられることもあります。

内定が出たら、すぐ退職を申し出るべきですか?

労働条件(年収、勤務地、働き方、入社日)を書面で確認してから、退職を申し出ましょう。

まとめ

  • 体調に問題がなければ、在職中に進める方が収入も気持ちも安定しやすい
  • 期間は3〜6か月ほどを見ておく
  • 平日は書類と情報収集、まとまった作業は週末、面接は休暇などで調整する
  • 会社の端末を使わない、会社の情報を話しすぎない

SIerからの転職を考え始めたときに整理したいことは、SIerからの転職を考え始めたらにまとめています。

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