家計や保険、投資のことを誰かに相談したいと思っても、「無料のFP相談って、何を聞けばいいの?」「勧誘されない?」と迷う人は多いと思います。
私は30代の会社員で、小さい子どもがいます。住宅ローンを返しながら、新NISAで積み立てをしています。正直に書くと、私はまだFP相談を使ったことがありません。
この記事は、使ったことがない立場から、「もし相談するなら、何を準備して、何を聞くか」を整理したものです。相談を考えている人が、限られた時間を無駄にしないためのリストとして使ってください。
この記事の結論
- 無料のFP相談は、多くが保険や金融商品の販売による手数料で成り立っている。その仕組みを知ったうえで使う
- 相談の前に、家計の数字・資産・ローン・保険の内容をまとめておくと、時間を有効に使える
- 「何を決めたいか」を1〜2個に絞って行く。テーマを広げすぎない
- その場で契約しない。「持ち帰って考えます」と伝えて大丈夫
FP相談とは
FP(ファイナンシャルプランナー)は、家計、保険、税金、年金、住宅ローン、資産運用など、お金に関する幅広い知識を持つ専門家です。FP相談では、家族の状況や将来の予定をもとに、お金の計画(ライフプラン)を一緒に考えてもらえます。
無料のFP相談は、なぜ無料なのか
無料でFPに相談できるサービスの多くは、相談した人が保険に入ったり、金融商品を買ったりしたときに、保険会社や金融機関から受け取る手数料で成り立っています。
| 相談先の種類 | 料金 | 特徴 |
|---|---|---|
| 保険ショップ・保険相談サービス | 無料が多い | 保険の見直しが得意。保険の提案を受けることが多い |
| オンラインの無料FP相談 | 無料が多い | 家計全体の相談ができるサービスもある。自宅から相談できる |
| 銀行・証券会社の相談窓口 | 無料が多い | 自社の商品の案内につながることが多い |
| 独立系のFP(有料相談) | 有料(1時間あたり数千円〜が多い) | 商品を売らない立場で、中立的なアドバイスを受けやすい |
無料だから悪い、ということではありません。相談先がどうやって収益を得ているかを知ったうえで、提案を聞くことが大切です。
相談の前に準備しておきたいもの
FP相談の時間は、1回60分ほどのことが多いようです。準備がないと、状況の説明だけで時間が終わってしまいます。次のものを用意しておくと、話が具体的になります。
| 準備するもの | 確認すること |
|---|---|
| 毎月の家計のメモ | 手取りの収入、固定費(住居費・通信費・保険料など)、変動費のおおよその額 |
| 貯金・投資の残高 | 預金、NISA、iDeCo、その他の投資 |
| 住宅ローンの返済予定表 | 残高、金利、金利のタイプ、残りの期間 |
| 加入している保険の証券 | 保障の内容、保険料、満期 |
| ねんきん定期便 | 将来受け取れる年金の見込み |
| 勤務先の制度 | 退職金、企業年金、団体保険、福利厚生 |
| 家族の予定 | 子どもの進学、住み替え、車の買い替え、働き方の変化など |
全部そろわなくても大丈夫です。分かる範囲でメモしておくだけでも、相談の質が変わります。
テーマ別の質問リスト
相談では、決めたいことを1〜2個に絞るのがおすすめです。テーマごとに、聞きたい質問の例をまとめます。
教育費
- 子どもの進学のコース(公立・私立など)ごとに、いつ、いくら必要になりそうか
- 今の積み立てのペースで、教育費は足りそうか
- 学資保険とNISA、うちの家計ならどう考えるのがいいか
- 児童手当をどう使う(貯める)のがいいか
学資保険とNISAの違いは、学資保険に入らず、教育費は新NISAで考えている会社員の整理にまとめています。
住宅ローン
- 今のローンのまま返し続けるのと、借り換えるのと、どちらが良さそうか
- 繰上返済と投資、うちの場合はどちらを優先するのがいいか
- 金利が上がったとき、家計は耐えられるか
借り換えの目安は、住宅ローンの借り換えはいつ得する?にまとめています。
投資(NISA・iDeCo)
- 今の積み立て額は、家計に対して多すぎないか、少なすぎないか
- 生活防衛資金は、うちの場合いくらあれば安心か
- iDeCoは始めた方がいいか(勤務先の企業年金を踏まえて)
iDeCoとNISAの違いは、iDeCoとNISAどっちが先?にまとめています。
保険
- 今の保障は、家族の状況に対して多すぎないか、足りないか
- 公的な保障(遺族年金、高額療養費制度など)を踏まえると、どれくらいの保障が必要か
- 勤務先の団体保険や福利厚生で、まかなえる部分はあるか
老後のお金
- 今のペースで積み立てを続けると、老後のお金はどれくらいになりそうか
- 退職金や企業年金を含めて、足りない分はどれくらいか
相談前に書いておきたい「家計の1枚メモ」
相談の時間を有効に使うために、次の項目を1枚にまとめておくと、話が早く進みます。
| 項目 | 書く内容の例 |
|---|---|
| 家族構成 | 夫婦と子ども1人、子どもの年齢 |
| 毎月の収入 | 手取りの月収、ボーナスの有無 |
| 毎月の支出 | 住居費・食費・通信費・保険料などの大まかな額 |
| 貯金・投資 | 預金、NISAなどの残高と毎月の積立額 |
| ローン | 住宅ローンの残高・金利・残りの年数 |
| 加入している保険 | 保険の種類と月の保険料 |
| 一番聞きたいこと | 「教育費をいつまでにいくら準備すればいいか」など1つ |
「一番聞きたいこと」を1つに絞っておくと、話が保険の見直しなど別の方向に広がりすぎるのを防げます。
相談の後にやること
- 言われたことを、その日のうちにメモする
- 勧められた商品は、その場で決めない:一度持ち帰り、手数料や条件を自分で確認する
- 自分で実行できることから始める:固定費の見直しや、積立額の調整など
相談するときに気をつけたいこと
その場で契約しない
提案された保険や商品が良さそうに見えても、その場で決める必要はありません。「家族と相談して、持ち帰って考えます」と伝えて大丈夫です。
提案の理由を聞く
商品をすすめられたら、「なぜ、うちにこれが合うのか」「ほかの選択肢と比べてどうか」「手数料やコストはどれくらいか」を聞いてみましょう。理由をきちんと説明してくれるかどうかは、相談先を信頼できるかの目安になります。
勧誘が不要なら、最初に伝える
「今日は家計の整理が目的で、保険の見直しは考えていません」など、目的を最初に伝えておくと、話がずれにくくなります。
個人情報の扱いを確認する
相談では、収入や家族のことなど、多くの個人情報を話します。相談先のプライバシーポリシーや、情報の扱いについて確認しておくと安心です。
FP相談が向いている人・向いていない人
向いている人
- 家計のことを、夫婦だけで話しても決まらない
- 教育費・住宅ローン・投資など、考えることが多くて、何から手をつければいいか分からない
- 保険に入りっぱなしで、見直したことがない
向いていない(急がなくていい)人
- 家計の数字をすでに把握していて、自分で判断できている
- 特定の商品について知りたいだけ(公式サイトの情報で足りることも多い)
調べすぎて決められないときの考え方は、情報収集に疲れた人へにもまとめています。
よくある質問
無料のFP相談は、しつこく勧誘されますか?
相談先によって違います。勧誘のルールを設けているサービスもあるので、申し込む前に公式サイトで確認しましょう。不要な提案ははっきり断って大丈夫です。
夫婦で一緒に相談した方がいいですか?
家計や将来の予定は夫婦で共有していることが多いので、一緒に相談した方が話が進みやすいと言われます。
オンラインでも相談できますか?
オンラインで相談できるサービスも多くあります。子どもが小さくて外出しにくい家庭には便利です。
まとめ
- 無料のFP相談は、多くが保険や金融商品の販売手数料で成り立っている
- 家計の数字・資産・ローン・保険の内容をまとめてから相談する
- 決めたいことを1〜2個に絞って、テーマ別の質問を用意しておく
- その場で契約せず、提案の理由とコストを聞く
家計の土台の作り方は、貯金と投資、どっちが先?にまとめています。
