2026年10月:最新の積立内容と、保障・教育費・児童手当の考え方を追加し、全面的に書き直しました。
住宅ローンの返済、子育ての費用、毎月の生活費。全部が重なると、「投資なんてする余裕はない」と感じる人は多いと思います。
私は30代の会社員で、妻と小さい子どもとの3人暮らし、住宅ローンもあります。今は住宅ローン控除の期間中で、繰上返済はせずに、新NISAで毎月15万円を積み立てています。とはいえ、最初からこの金額だったわけではなく、旧制度のつみたてNISAの頃に少額から始めて、少しずつ増やしてきました。
先に結論を書くと、住宅ローンと子育てがある家庭で大事なのは、「投資をするかどうか」より、「どの順番で、何に、いくら分けるか」を決めておくことです。この記事では、私が考えている優先順位をまとめます。
この記事の結論
- 順番:①生活防衛資金 → ②保障の確認 → ③税金の優遇がある制度(新NISA)で積立
- 繰上返済:住宅ローン控除の期間中で、金利が低いなら急がなくてもいい。私は控除の期間中は投資を優先
- 教育費:使う時期で考える。10年以上先なら新NISAで準備する選択肢もある
- 続けるコツ:自動の積立にして、考えなくても続く仕組みを先に作る
- 最初の一歩:少額でいいので、積立の設定を1つ動かす
「余裕ができたら始める」は、なかなか来ない
子どもが生まれて、私は会社の収入だけに頼ることへの不安が強くなりました。住宅ローンがあり、これから教育費も増えていく。だからこそ、少しずつでも資産を積み上げておきたいと考えるようになりました。
ただ、「余裕ができたら始めよう」と思っていると、なかなかその時は来ません。子どもが大きくなれば教育費がかかり、生活の予定も次々に変わります。
大事なのは、余裕がない中でも、無理なく続く形を作ることです。金額は小さくても、仕組みが動いていれば、あとから増やしていけます。
住宅ローンと子育てがある家庭の、お金の分け方
住宅ローンがある家庭は、毎月のお金を「返済」「保障」「貯金」「投資」のどれか1つに偏らせないことが大切です。
| 分け方 | 役割 | 考え方 |
|---|---|---|
| 返済 | 住宅ローン | 無理のない返済額か。金利の見直しの時期を把握しておく |
| 保障 | 万一の時の備え | 団体信用生命保険(団信)と公的な制度で足りない分だけを保険で |
| 貯金 | 生活防衛資金・近いうちに使うお金 | 生活費の3〜6か月分+数年以内に使う予定のお金 |
| 投資 | 10年以上先のお金 | 新NISAなどで、長く積み立てる |
私が考える優先順位
①まず生活防衛資金を確保する
投資より先に、病気や急な出費に備えるお金を確保します。目安は生活費の3〜6か月分で、私は生活費の3か月分くらいを投資とは別に置いています。
住宅ローンがある家庭では特に大事です。生活防衛資金がないと、急にお金が必要になった時、値下がりしている投資を売らざるを得なくなります。決め方は、貯金と投資、どっちが先?にまとめています。
②保障を確認する(入りすぎていないか)
住宅ローンを組むと、多くの場合、団体信用生命保険(団信)に加入します。万一の時は、ローンの残りが団信で返済される仕組みです。
そのうえで、会社員には遺族年金や、病気で休んだ時の傷病手当金などの公的な制度もあります。家を買う前に入った保険がある場合は、団信と公的な制度で足りない分だけを保険で備える考え方で、入りすぎていないかを一度確認しておくと、投資に回せるお金が見えてきます。
公的な制度の一覧は、お金の不安が消えない人へで表にしています。
③税金の優遇がある制度から使う
生活防衛資金と保障が整ったら、新NISAで積み立てます。利益に税金がかからず、いつでも引き出せるので、子育て中の家庭でも使いやすい制度です。
| 制度 | 良いところ | 子育て・住宅ローン中に気をつけたいこと |
|---|---|---|
| 新NISA | 利益が非課税。いつでも引き出せる | 元本保証ではない。生活防衛資金は別に置く |
| iDeCo | 掛け金が全額、所得控除になる | 原則60歳まで引き出せない。教育費などには使えない |
私は新NISAのみで、iDeCoはまだ始めていません。今の積立の中身は次のとおりです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 商品 | eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)の1本だけ |
| つみたて投資枠 | 毎月10万円(楽天カードのクレジット決済) |
| 成長投資枠 | 毎月5万円(楽天ペイ残高で決済) |
| 投資歴 | 約5年(旧制度のつみたてNISAから) |
積立の金額や商品を決めた時のルールは、新NISAを始める前に決めた3つのルールにまとめています。
住宅ローンの繰上返済と、投資のどちらを優先するか
住宅ローンがある人が必ずと言っていいほど悩むのが、この問題です。
私は今、住宅ローン控除の期間中なので、繰上返済はせずに投資を優先しています。住宅ローン控除は、年末のローン残高に応じて税金が軽くなる制度なので、繰上返済で残高を減らすと、控除も減ってしまうからです。
ただし、どちらが合うかは、ローンの金利、控除の期間、気持ちの面によって変わります。
| 繰上返済を急がなくてもいい人 | 繰上返済を考えてもいい人 |
|---|---|
| 住宅ローン控除の期間中 | 控除の期間が終わった |
| ローンの金利が低い | 金利が上がってきた |
| 生活防衛資金が足りていない | 生活防衛資金が十分にある |
| ローンの残高が強いストレスになっている |
数字の上での損得だけでなく、「自分が続けられる形」を選ぶことも大切です。
子どもの教育費は「使う時期」で考える
教育費は、使う時期がある程度決まっているお金です。だからこそ、いつ使うかで準備の方法を分けて考えます。
| 使う時期 | 準備の方法の例 |
|---|---|
| 数年以内(入園・入学など) | 預金など、値動きのない場所に置く |
| 10年以上先(大学など) | 新NISAなどで積み立てる選択肢もある。使う時期が近づいたら、少しずつ値動きのない場所に移す |
私の場合、子どもがまだ小さいので、学資保険には入らず、新NISAで準備するお金の一部として教育費を考えています。
児童手当を、そのまま教育費にする方法もある
児童手当は、2024年10月から高校生年代まで受け取れるようになり、所得制限もなくなりました。受け取った児童手当を生活費に混ぜずに、別の口座に貯めておく、または積み立てに回すと、意識しなくても教育費の準備が進みます。金額や条件は、こども家庭庁や住んでいる市区町村の案内で確認してください。
子育て中でも続けるために
自動の積立にして、考えなくても続く仕組みにする
子育て中は、お金のことを考える時間も気力も、なかなか取れません。だからこそ、毎月決まった額が自動で積み立てられる仕組みにしておくのがおすすめです。忙しい月があっても、仕組みは止まりません。
値動きを見すぎない
私も投資を始めた頃は、毎日のように相場を見ていました。今は「値動きを見るのは月1回まで」と決めています。正直、今でもつい見てしまう日は多いのですが、「見ても積立の設定は変えない」と決めておくと、慌てて売ることはなくなります。
金額を増やすのは、家計に余裕ができてから
積立額は、最初から大きくしなくて大丈夫です。私も少額から始めて、少しずつ増やしてきました。値下がりで眠れないほど不安になるなら、金額が今の自分に合っていないサインです。
よくある質問
住宅ローンがあるのに投資をするのは、危なくないですか?
生活防衛資金を確保し、返済に無理がない範囲で、使う予定のないお金を投資に回すのであれば、住宅ローンがあることだけで投資を避ける必要はないと考えています。ただし、投資は元本保証ではありません。生活費や近いうちに使うお金は、投資に回さないようにしましょう。
学資保険と新NISA、どちらがいいですか?
学資保険は、決まった時期に決まった金額を受け取れる安心感があります。新NISAは、増える可能性がある一方で、値下がりすることもあります。確実さを重視するか、増える可能性を重視するかで選ぶのが一般的です。私は学資保険には入らず、新NISAの一部として考えています。
いくらから始めればいいですか?
月数千円からでも積み立てはできます。まずは少額で仕組みを動かし、値動きに慣れてから増やしていけば十分です。
まとめ
- 住宅ローンと子育てがある家庭は、お金を「返済・保障・貯金・投資」に分けて考える
- 順番は、生活防衛資金 → 保障の確認 → 新NISAでの積立
- 繰上返済は、控除の期間・金利・気持ちで判断する。私は控除の期間中は投資を優先
- 教育費は使う時期で考える。児童手当を貯めておくのも1つの方法
- 自動の積立にして、考えなくても続く仕組みを先に作る
まずは少額でいいので、積立の設定を1つ動かすところから始めてみてください。
※この記事は特定の金融商品の購入をすすめるものではありません。投資は、ご自身の判断と責任で行ってください。


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